総合商研株式会社様は、全国に拠点を持つ販売促進支援企業です。札幌本社においては、地域 BWA※事業者として市内における一般向け Wi-Fiサービス「ふりっぱー net」をスタートしています(※地域BWAとは、市町村においてデジタル・ディバイドの解消、地域の公共サービス向上等に資する高速データ通信を行う無線システムです)。同社が「ふりっぱー net」を立ち上げるに至った経緯や、取扱製品を選定する上でこだわったことについて、ご担当者様にお話を伺いました。
より地域のお客さまのお役に立つサービス提供のために
地域BWA事業をスタート
+F FS040Wをご採用いただくことになった、「ふりっぱーnet」スタートの経緯を教えてください
当社では、人口190万人を超える札幌市で宅配率83%を誇るフリーペーパー「ふりっぱー」を発行し、地域に根差した情報提供サービスを提供してまいりました。しかし紙媒体という特性上、タイムリーでインタラクティブな情報提供ができていないという課題を感じていたのが実情です。
そんなおり、2018年の北海道胆振東部地震が発生。インフラがすべて停止してしまう中、札幌市の方々が避難先等で最も必要としていたのは安定した「通信環境」であったことを目の当たりにしました。それをうけ、当社では地域のお客様に本当に必要とされ、お役に立てるサービスを提供するために、自らが通信環境を提供できる企業になろうと決意。印刷・広告制作を軸とする全くの異業種ながら電気通信事業者となり、市内における一般向けWi-Fiサービス「ふりっぱー net」を立ち上げました。
公共の伝播を使用するにあたり、平常時はもちろん、万が一の際にも役に立つ信頼性の高いサービスが求められることは言うまでもありません。また、電気通信事業者として最後発で参入した当社としては、既存の通信サービスをご利用のお客様に、他社にはないメリットを提示し、通信の新たな選択肢としてアピールする必要がありました。信頼性と目を惹く斬新さ、そしてお客様のニーズに即した機能性。仕様端末の選定条件としては、そういった観点からの検討が不可欠でした。
求めたのは柔軟なWi-Fi環境の構築と
シンプルな操作性
+F FS040Wご採用の決め手を教えてください。
1つ目は、当社が地域BWAサービスを提供する上で不可欠な、「公共の福祉の増進」に寄与できる機器と判断したこと。平常時であれ、災害時であれ、回線工事をせずに本体をホームキットに挿すだけで30人以上接続できるのは非常に魅力的でした。国内メーカーということもご利用いただく方々への安心感につながると考えました。
またふりっぱー netは、同種サービスの価格水準を大きく下回る月額使用料1,980円(税込2,178円)でWi-Fiサービスをご提供。それだけに、端末の”お値段以上”の見た目の良さは必須条件でもありました。その点、黒ベースのFS040Wの筐体は、初めて見たとき「お、カッコイイな」とその場にいたほぼ全員が納得。また、ホームキットの接続時の形状にも製品のユニークさを感じました。
さらに、他社製品に比べ操作が簡単でシンプルだったことも決め手となりました。当社のお客様は高齢の方々が多く、製品の扱い易さや、バッテリーの取り付け易さ、表面にボタンが1つという点も操作に迷わないという良さがありました。
日常生活でも万が一の時でも
地域をしっかりとカバー
今後の展望を教えてください
通信技術の過渡期である今後数年以内に、お客様が加入している現在のインターネット契約に切り替えが発生すると見ており、そのタイミングになったとき「ふりっぱー net」を選んでいただけるよう、対応エリアの拡大と並行して、サービスの良さをしっかり伝えていこうと考えています。まずはベースとなるシェアと知名度を地道に積み上げていき、日常生活においても、災害時においても、公共のインフラを提供する立場として、しっかりと地域をカバーしていくことを目指しています。そのためにも、富士ソフトさんと協力して、+F FS040Wがお客様にとってどんな利用シーンでどういったメリットがあるのか、更にノウハウを蓄積しご案内していきたいと考えています。