株式会社サイバーエージェント様は、メディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業などを主軸に事業展開している企業であり、オフィス外における社員のネットワーク環境整備のために、+F FS030Wおよび+F MDMを導入しました。
同社が導入製品を選定する上で、こだわったことや、現在の使用状況、今後の展望について伺いました。
社員に配布するモバイルルーターの使用状況を
管理したいという社内のニーズにマッチ
+F FS030Wおよび+F MDMをご導入いただくことになった経緯を教えてください。
当社グループ内には“ABEMA※”という動画サービスがあり、取材データを取材先からすぐに送りたいという現場の要望が上がっていました(※ABEMAは、新しい未来のテレビとして展開しており、24時間編成、約20チャンネルで番組を放送しているほか、オンデマンドで観られるエピソードを常時約30,000 本以上配信しています)。データは取材動画であり、短時間で送る必要があるため、高速なインターネット通信環境が求められていました。
また、コロナ禍の中、自宅に通信環境がない社員がスマートフォンのテザリングで通信環境を構築しているという話も聞いており、そうした社員向けの在宅ワーク環境の整備も行う必要がありました。これらの解決に向けて、モバイルルーターの導入を検討しておりました。
当社では社内配布した携帯電話はMDM※サービスを導入して管理をしています(※Mobile Device Management は、スマートフォン、タブレットコンピューター、ラップトップなどの携帯端末/モバイルデバイスの管理を行うことです)。モバイルルーターも同様に管理したいと考えていましたが、導入中のMDMサービスでは、モバイルルーターは適用対象外となっており、社内に配布した端末の使用頻度や所在の管理ができないということが課題でした。
MDMサービスに対応したモバイルルーターなど無いのだと、半ば諦めていたところで、富士ソフトの通信機器『+Fシリーズ』であればMDMサービス『+F MDM』を使用できることを知りました。さっそく問合せをし、当社が希望している配布後の端末の管理ができそうだということが分かり、モバイルルーターの『+F FS030W』及びMDMサービスの『+F MDM』両製品の導入を決めました。
+F FS030Wの使用状況の分析と
配布先の最適化
導入後のご使用状況について教えてください
現在は、日単位で起動の有無、通信量などのログを採取して、月単位で配布先の社員にどの程度使われているかを分析しています。
現時点で、全く使用していないという社員は見受けられませんが、長期間使用していない社員が出てきた場合には、返却を要請することも考えています。
直感的なUIですぐに操作方法を習得でき
運用しやすい
サービス品質やユーザビリティについていかがでしょうか?
当社に具体的な影響はありませんでしたが、一度、+F MDMサービス上の障害が発生したと連絡をいただいたことがありました。当社が気づく前に、障害事象についてきちんと連絡をいただけたため、サポート体制についてとても安心感を持てました。
また、+F MDMの管理画面は、直感的に操作できるUIであるため、とても使いやすいです。運用担当者を増員する際にも、すぐに操作方法を習得できるため、非常にユーザビリティが良いと思います。
+F FS030Wと+F MDMの全社展開に向け
運用の仕組みづくりを推進中
今後の展望について教えてください。
今後は、+F FS030Wと+F MDMを全社展開することを予定しています。現在は、導入から1年程度ですので、まだ一部手作業で使用状況の分析を行っておりますが、今後は自動的に分析し、可視化もできるようなシステムを構築していきたいと考えています。また、使用頻度が下がった端末の返却や、別の社員への再配布についても、よりシステマチックに実施できるよう仕組みづくりを進めています。運用にあたっての当社要望については、随時、富士ソフトに相談していきたいと思います。
※当事例は2021年12月時点の情報です