導入事例

+F製品の導入事例をご紹介いたします。

クェスタ株式会社様

情報サービス・通信

建設現場サイネージのパイオニアが
コンパクト設計の+F FS040Uを
屋外用BOXに組み込み、
通信機能を標準搭載。
4,000以上の現場で建設DXを推進。

導入製品
LTE USBドングル +FFS040U

Before /建設現場サイネージ向けの通信端末に付随する課題

  • 屋外のBOXに収めて長期間設置するため、過酷な環境でも安定した動作を確保するのが難しい
  • BOXに他の機器と一緒に収めるには小型であることが必須で、設定や取り扱いに手間のかかる機器は現場スタッフが使いづらい
  • 障害が発生した場合など、専門知識が必要だと、現場での対応が大変

Solution

コンパクトな+F FS040Uを屋外用BOXに組み込み、通信機能を標準搭載

After /成果・評価

  • 採用されてから8年あまり。4,000以上の現場で安定稼働。
  • お客様側での設定・操作は不要。
    電源を入れてミニPCが起動すれば、自動的にインターネットへ接続。
  • 通信異常の際も赤ランプ点灯ですぐ分かり、再起動で現場復旧。

クェスタ様について

建設現場に特化したデジタルサイネージやIoTソリューション分野のパイオニア企業として渋沢栄一ビジネス大賞ベンチャースピリット部門特別賞を受賞した企業です。

主力製品の「ご近所様モニター®」と「ご安全にモニター®」はNETIS-VEに登録され、累計で全国4,000以上の現場に導入されるなど、「建設DXを、もっと身近に」をモットーに躍進を続けています。

今回の事例紹介では、サイネージ製品のハードウェア開発から製造、品質管理、現場への設置まで、技術全般を統括されている伊原裕太氏にお話をうかがいました。

「ご近所様モニター®」「ご安全にモニター®」について

タッチパネルモニターと、+F FS040Uを接続したミニPCを組み合わせた、クェスタ様オリジナルの建設現場向けサイネージ製品です。ミニPCと+F FS040Uを、タイマーやUPS等の関連機器と一緒に、防水・防塵性能と冷却用ファンを備えた屋外用BOX内に収納。ミニPCが+F FS040Uを通じてクラウドと通信しながら、コンテンツのダウンロードやモニター画面への表示、タッチ操作に応じた画面切り換えといった制御を行うのが、基本的な仕組みです。

「ご近所様モニター®」は現場の仮囲いに設置され、工程や騒音・振動等の情報公開のほか、占いやお絵描きなどお楽しみコンテンツまで配信する多機能型サイネージ。

「ご安全にモニター®」は、紙の朝礼看板をデジタル化することで、工事情報の共有を図り、安全管理の効率化や生産性の向上を支援する建設現場専用サイネージ。

どちらも近隣住民や現場スタッフの方々がタッチパネルモニターを直感的に操作できるため、見たい/知りたい情報を簡単に提供できるのが最大の特徴です。

クェスタ様製品 屋外BOX内部
通信デバイスとして「+F FS040U」が採用されております。

通信の仕組み

課題

通信が不安定になりがちな屋外の建設現場でのインターネット接続。
設定の手間やバッテリーの問題もあり、適切な機器が見つからなかった。

クェスタ株式会社
製造技術部 課長
伊原 裕太氏

当社が建設現場向けのデジタルサイネージ事業を立ち上げたのは2017年の2月ですが、
1年ほどは試行錯誤の日々が続きました。様々なコンテンツをクラウドから配信してモニター画面に表示し、現場の方に便利に利用していただくには、モニターを制御するミニPCとクラウドの間をつなぐインターネット通信端末の選定が重要な鍵を握ります。しかし、通信環境が不安定になりがちな屋外の建設現場に設置する機器だけに、なかなか「これだ」という製品が見つかりませんでした。

具体的には、手始めにモバイルWi-Fiルーターを採用したところ、屋外で長時間作動させるうちに、内蔵バッテリーが劣化して膨張し、使えなくなるトラブルが起こりました。
海外製のUSB通信端末も試してみましたが、電源からの電力供給に難があって動作が不安定になる現象が発生。また、建設現場の皆さんが操作される機器なので、使い勝手も重視していたのですが、Wi-Fiルーターは設定に手間がかかる、海外製品は取扱説明書が分かりにくいといった課題もありました。その他、産業用の通信端末は頑丈な反面、サイズが大きくて扱いにくい等々、比較検討するほどに帯に短し襷に長しといった印象が強まるなか、あれやこれやと探し続けて、ようやく出会えたのが富士ソフトのLTE USBドングル「+F FS040U」でした。

解決策

設置場所を選ばない・簡単に使える・動作が安定している・ コンパクト設計…+F FS040Uを組み込み、通信に関する課題を解消した 屋外サイネージを実現

決め手は、+F FS040Uが私たちの求めていた要件を満たしていたからです。LTEのモバイル通信なので設置場所を選ばずに利用でき、PCのUSBポートに挿すだけで簡単にインターネットへ接続できます。さらに、IoT用途にも配慮して開発・設計された業務用製品だけあって、性能が高く動作も安定していました。スティック状のコンパクトな形状で、持ち運びや配送、交換がしやすいだけでなく、屋外用BOXにも無理なく組み込めます。
また、以前試した海外製品と比べて資料や設定内容が分かりやすく、導入や運用のイメージを持ちやすかった点も好印象でした。導入から運用までを見据えて重視していたポイントを総合的に満たしており、検討した製品のなかでも屋外用BOXに組み込む通信端末として最も適していると感じました。また、SIMロックフリーでマルチキャリア対応のため、現場の電波状況に応じてキャリアを選べる点も評価し、採用を決めました。

もともと当社は、建設現場を知る強みを発揮するべく、ハード/ソフトともに自社での開発と製造にこだわり、独自のものづくりを進めてきました。+F FS040Uの採用に当たっても、サイネージとの最適な組み合わせを追求。工場での製造段階で、SIMをセットした+F FS040UはミニPCとUSBケーブルで接続してBOXに格納しています。こうすることで、BOX内の様々な電子機器と干渉しないよう配置することができ、BOX内の機器を柔軟に構成することができています。
小型だからこそBOXに無理なく収められ、モニターとセットにして「通信機能まで完備した、オールインワンの屋外サイネージ製品」として出荷しています。そのため、建設現場で柔軟に設置し、コンセントにつなぐだけで利用を開始できます。「ご近所様モニター®」や「ご安全にモニター®」の多様なコンテンツとサービスをどなたでも簡単に活用できると喜ばれています。

成果・評価

これまで8年あまり、4,000以上の現場に導入して、ほとんどトラブルなく稼働。「安心・信頼して使っています」が、当社とお客様の双方に共通する実感。

+F FS040Uを使い始めたのは2018年に入ってからで、1年ほど試用して本採用に決定。以来、現在まで当社のサイネージ製品の標準仕様としてずっと採用しています。導入した建設現場は累計で4,000以上に上りますが、初期不良や故障などの障害はほとんど無く、本当に動作が安定しているので、安心・信頼して使い続けています。

モバイル通信端末なので、場所によっては電波がつながりにくいケースが出てきます。そういう場合も、マルチキャリア対応の+F FS040Uなら別の通信事業者のSIMをセットすれば対応可能です。当社では、現場でSIMを差し替える手間が発生しないよう、あらかじめ別キャリアのSIMをセットした+F FS040Uを用意しており、本体ごと交換するだけで復旧できる運用にしています。また、多くはありませんが、インターネット接続が途切れた時は、通常は緑点灯しているLEDが赤く点灯して異常を知らせてくれるので、とても分かりやすいです。さらに、USB端子から+F FS040Uを抜いて挿し直し、再起動するだけで復旧できるので、対応が簡単です。このように何かあっても、お客様の側で対応しやすい点も、安心して使えるという評価につながっています。

もうひとつ、当社のサイネージ製品を導入されるお客様は、スーパーゼネコンをはじめ大手の建設会社が多いことから、自社の業務用ネットワークとは切り離し、現場ごとのコンテンツ配信専用回線として利用できる点も注目されています。業務用ネットワークにつなぐ際に必須の申請や接続設定の面倒がなく、セキュリティに関する制約も少ないため、導入のハードルが低く、スムーズかつ迅速に建設現場のDX化を図れると、高い評価をいただいています。

こうした安定した通信基盤のもと、「ご近所様モニター®」では地域とのコミュニケーション創出、「ご安全にモニター®」では朝礼準備の効率化などを実現でき、建設現場DXに貢献できているとの声をお客様からいただいています。現在は大手ゼネコンから中小規模の現場まで幅広くご利用いただいており、今後さらに導入数を増やしていきたいと考えています。当社のサイネージサービスを支える通信基盤として、+F FS040Uには今後も安定した稼働を期待しています。

伊原様、お話ありがとうございました。

※掲載内容はインタビュー当時(2026年6月)のものです。

用語解説

LTE
現在広く利用されているモバイル通信の規格。安定した通信インフラとして、全国で広く利用されている。
LTE USBドングル
パソコンや通信機器のUSBポートに挿して、通信を行うための機器。+F FS040Uのように、特定の機器に通信機能を付加する用途で使われる。小型で持ち運びが容易、挿入した機器から電気を供給されるので、電源コンセントや電池切れ等の心配がないなど、利便性に富んでいる。
SIMロックフリー
スマホなどモバイル通信端末では、電話番号など加入者情報を記録したSIMカードをセットして通信を行う。その際、特定の通信会社に制限されず(ロックされず)、様々な通信会社のSIMが利用できる端末を指す。
NETIS(ネティス)/NETIS-VE
新技術情報提供システム(New Technology Information System)の略称で、国土交通省が開設・運用している「建設関連の新技術を活用するためのデータベース」。企業・機関等が開発した工法や材料、機器など優れた新技術の情報が登録され、広く一般に公開されている。なかでもNETIS-VEは、公共工事等で使われて高い評価を得たと認められたもの。
UPS
急な停電や電圧低下など、電源に問題が発生した際に、内蔵バッテリーから機器へ電力の供給を続け、機器の故障やデータの消失、通信の断絶を防ぐ「無停電電源装置」の略称。

導入製品

LTE USBドングル

+FFS040U

IoT機器での実績豊富
PCに刺すだけでも使えるLTE USBドングル

  • 回線工事不要で通信が可能
  • USB給電で電源不要
  • 省スペースで通信環境を作れる
  • 選べる接続モード
    簡単接続モード
    挿すだけで様々な機器をインターネット接続できる
    セキュア接続モード
    接続機器側で通信制御を行い、通信方法を限定するなど細かい運用ルール設定が可能
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